すみません、1週開いてしまいました。
実は、母のコロナワクチン接種後の副反応が先週また出てしまい、少しバタバタしていました。
PCR検査も受けたりしてね。(陰性でした)
今の生活の中で、私は母のことを最優先事にしています。
次に仕事、それから地域活動という風に優先順番を一応決めています。
従って、母に何かあった際は、それを最優先にしています。
しかし、優先順位というのは、まことに自分勝手なものです。
そのせいで、ご迷惑をかけてしまいそうな時は謝らなければなりませんし、
何かしらの対処をしなければなりません。
あきらめることも出てきますね。
自分が病気になって治療に専念しなくてはならなくなったときも、
それが最優先になることは多いでしょう。
それでも、介護問題が起こった時は、思い切って自分の人生や生活の優先順位を問い直すきっかけにしてしまったほうがいいと思うんですね。
介護はその場しのぎが難しく、介護問題の多くは家族の精神にきてしまうものだから。
事務的処理ではすまないのが、家族の介護問題です。
だから、自分の中で介護の優先順位をきちんと定めておかないと、心が揺れちゃうんですね。
「仕事と介護を両立したほうがいいよ」とか、「親の介護を優先したほうがいいよ」とか、
周囲はいろいろ言うでしょうけど、自分で決めることが大事。
そして、決めたらそのためにどうしたらいいかを考えるのが家族の介護だと思うのね。
私は、若い頃から「両立」がへたっぴーで、たいして稼ぐこともできなかったけど、
仕事が最優先の人生を送ってしまいました。
特にフリーランサーになってからは、ライターという職業柄、
趣味も仕事のうち~という感じで、オンとオフの差がない生活を続けていました。
そこに介護問題が入ってきたわけだけど、
自分が介護のキーパーソンになった理由はいくつかあります。
・母が高齢だったので任せられないところ、会社員で家族を養っている兄と比べると独身で自由業の私だろうと
・父の最初の症状が問題行動の多い認知症だったため、ほっとけなかった
・父に大きなお金のトラブルがあったので、とにかく解決したかった
・親子の仲は別段悪くもなく、父を毛嫌いしているわけでもなかった
・自分は案外家族思いというか、家族のことを他人に任せられないタイプ?
・医療機関や公的機関などとの交渉事や制度を調べたりするのが本来好きだった
・結婚も子育てもしていなかったため、人(家族)の世話をちゃんとしたいと思った
・介護中だから自分のためにお金を使う必要はないだろうと考えた
今思えば、こんなような背景があったのだと思いますが、
当時は考える暇もなく「仕事をセーブして父のことを最優先にする!」と即座に決めました。
住んでいたマンションを引き払い、実家に荷物を全部は入れられなかったので、
30年以上かけて集めたレコード、本、子どもの頃からの楽譜までもろもろ処分してしまいました。
モノを処分するということは、これからの人生にもう必要ないと一旦判断したということです。
私は、人生の断捨離のようなものも自然にしたように思いました。
これ、けっこう精神的に大きかったです。
家族の介護が始まりそうな時には、
経済的なことも含めて自分の中で介護はどれくらいの優先順位になるのか、
それを正直に自問自答することが大切だと思うのですね。
それによって、どのように介護態勢を作るかが違ってくるから。
理由があって優先順位が低かったら、その自分流の介護を見つけてくださいね。