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    浅井郁子(アサインコ)
    2021年4月19日
      ·  最終更新: 2021年4月26日

    連載「My介護ストーリー」#2 認知症専門医を探すには(父の認知症_2)

    カテゴリー: アサインコのホームルーム

    短期連載始めています! 題して「アサインコの介護ストーリー」

    管理人の介護経験のうち、会員の皆様にご参考になりそうなエピソードを選りすぐって?!書いています。


    前回の終わりに「専門医探しが私が父の介護にかかわる第一歩となりました。」と書きました。

    そこで今回は、認知症専門医探しについて書こうと思います。


    現在は、認知症の人の診療に習熟し、かかりつけ医などへの助言や支援、専門医療機関との連携を行う役割を担った「認知症サポート医」制度が浸透しつつありますが、13年前頃は、認知症専門医のリストなどは見つからず、ネットで「認知症 病院」と検索して1件1件当たっていました。

    主に心療内科の医院でした。

    今は、地域のかかりつけ医と認知症サポート医が連携しているので、まずは普段の様子をよく知るかかりつけ医に相談し、つなげてもらいましょう。


    その頃、私はまだ親と同居していなかったので、私が病院を探し、母が電話を入れて受診するといった感じで、医者とのやり取りは母に任せていました。

    でも、「先生が冷たかった」とか、「予約がいっぱいで無理だった」とか、なかには父の様子を見て「うちでは無理です」と言う先生までいたとかで、なかなかいい先生に出会えません。


    そこで、母のケアマネ(地域包括支援センター)に相談してみようと思い、電話を入れました。

    すると「認知症診療なら区内で一番人気のある先生がいいと思うんだけど、人気があるからね、予約は取れないかもしれない。でも、一度電話してみたら?」と教えてもらえたので、すぐに電話を入れました。


    案の定、予約がいっぱいで、初診はかなり先になると受付の方に言われましたが、私はこれまでのいきさつと父の現在の様子を懸命に伝え、何とか早めに一度診てもらえないかと頼み込みました。

    すると熱意が通じたのか、受付の方が先生に聞いてみますねと言ってくださり、1週間後に時間を作ってもらえることになりました。

    こういうフォーラムだからあえて書いちゃうけど、「頼み込む」と言うのは本当に大事で、私はこの後も何度かそうしなくてはならない事柄を経験します。


    この先生は、今でも区内で最も知られた認知症専門医です。

    この先生との出会いは、その後の父の介護をする上でどれほど助かったことか!(認知症介護を明るく有意義なものにどうできたかについてはまたいずれ書かせてくださいませ)

    かかりつけ医はもちろんのこと、親の持病のために定期的に通う医者というのは、家族にとってもすごく重要な存在です。

    ケアマネ、かかりつけ医、お世話になる介護専門職の人を選ぶ際は、スキルや専門知識はもちろん大切ですが、話しやすいか、聞いたら答えてくれるか、などという点がとても大事だと思います。


    でもね、十年一昔と言いますが、当時と今では雰囲気がちょっと違うかな?とも感じていて。

    例えば、この認知症専門医の情報を教えてくれた当時の包括は今のようなエキスパート集団ではなかったので(包括の役割がどんどん増す中で変化していったのね)、「あの先生がいい」とか、「あの病院が空いている」とか、地域のうわさや評判を何気に話してくれたものです。

    今では考えられない。

    ということで、当時は家族にとっては現実的ないろいろ助かる情報を得ることができたのです。


    今はね、制度でみんなガチガチになっているところがあると言うか、世間話なんてする感じじゃないし、家族がどれほど不安であるかとか、困っているかなどという現実はあまり見ない専門職もたまにいたりね(けっこういる?!)、日々なんだかなあと思うことは正直多いです。

    但し、介護専門職の本人への介助や介護のスキルなどは、以前より確かに上がっている気がしますけど。


    ところで、親を認知症の受診に連れて行くのは大変!と言う悩みはよく聞きますよね。

    本人の状態やキャラクターがみんな違うので、誰にでも当てはまる方法というのは難しいですが、父にはこんな風に言いました。

    「お父さん、最近少し忘れっぽくなっているの、それ、診てもらったらよくなるかもしれない病院があるって聞いたから、ちょっと行ってみない?」と。

    父は喜んで受診してくれました。


    初診では、長谷川式認知症スケールや問診(家族からの聞き取りを含む)を行った結果、脳の血流検査を一度したいからと先生がおっしゃり、検査できる大きな病院への紹介状と予約を取ってくれました。

    後日、検査画像やデータを見ながらも、もう少し受診の回数を重ねてから判断したいと言われ、父と数カ月通うことになります。


    そして、父はアルツハイマー型認知症ではなく、脳全体と右側頭部の一部に著しい萎縮があってそれが原因と考えられる諸症状があるため、前頭側頭型認知症認知症(ピック病)だろうと診断されます。

    父のピック病の症状についてはまた改めて書きたいと思いますが、一言でいうと「じっとしていない」のです。

    私はピック病についてネット検索しましたが、当時はほとんど情報が得られず、同じ記事ばかりに突き当たりました。

    その内容は不安になるもので、症状を収めるためどうしたらいいのか、今後症状はどう悪化していくのかは全く分からず、これからのことを考えたら心配ばかりしか募らないので、なにをどうしたらいいのかわからないという人生で初めて努力の方法さえ見つからない感覚に陥りました。


    母が父の変化に気づいてから1年半の間に、父の金銭トラブルが発覚、父と任意後見契約を締結、父の認知症が進んで私の生活に支障が起こり始める、といういくつかの悩みが重なっていき、私は自律神経が狂ったのか尿もれを起こし始めてしまいました。

    仕事関係の方たちからは「言いにくいんだけど、何かあった?」と心配される始末。私の表情がやばかったのでしょう。

    今思えば、あの頃が一番つらかったような気がします。


    仕事と介護の両立を考えるなんていう余裕すらなく、つまり仕事どころではないという感じで、父の認知症介護と金銭トラブルの解決、母への協力をせざるを得ない状況になっていきました。

    だから私は介護する「決断」をしたのではなくて、父の介護とそれにまつわる様々な事柄を解決することが自然に私の最大の優先事になっていきました。


    ということで、長くなっちゃいましたが、今回は「認知症専門医を探すには、かかりつけ医に相談して認知症サポート医や認知症専門医療機関につなげてもらいましょう」と言うのが主旨でした。


    のリンクを張っておきますね。




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