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    浅井郁子(アサインコ)
    2021年5月04日
      ·  最終更新: 2021年5月04日

    高齢者の住まい相談ができる資格を取りました!

    カテゴリー: アサインコのホームルーム

    今週は「My介護ストーリー」の連載をお休みして、高齢者の住まいに関するお話と、アサインコからちょっとしたお知らせがあります。


    BS朝日で毎週月曜日夜8時から放送中の「」という番組が好きで、毎週欠かさず録画して見ています。

    ご本人が自分の家の片づけを依頼するのと同じくらい多いのが、離れて暮らす親の家(実家)の片づけ依頼ですが、先日前編・後編に分けて放送された回は、かつてないほどにすさまじかったです。

    物のあふれ具合もすさまじかったけど、母親の片づけ拒否反応がすごかったのです。


    50代の娘が近くに住む両親(父84歳、母84歳)の家を片づけたいという依頼でした。

    娘はどれほど頑なに拒否されても突破する強い意思をもって実行するという決心をしていて、そのために彼女は、協力してくれる仲間(4人だったかな?)とチームを組んで臨みます。

    頑固な母親に話しかけながら作業を進める友人、イラストを描いて両親に片付け後のイメージを説明する友人などがいて、第三者が入ることで親も少しずつ少しずつ軟化していき、断捨離が成功していきます。

    このようなチームを組める娘の人望の厚さに感銘した回でもありました。


    今回見ていてつくづく思ったのは、断捨離にも「こうすればいい」というのはないんだなということです。

    片付いていない部屋に住む人が、自分ではどうしようもなくなって番組に応募するわけなんだけど、番組のクライマックスは、なぜ片づけられなくなったのかの原因を、自分で考え、気づいてもらうように、断捨離の提唱者である山下さんが探っていくところです。

    つまり、断捨離とは単に片づけることではなくて自分の人生を見つめ直すことなんですね。

    今回の場合も、娘の葛藤や親の気持ちを知らずに、みんなが手伝うから片付けましょうと促しても到底無理なわけです。

    娘さんが親の家をどうしても片づけたい背景には、80代の親が安心安全な環境で暮らしてほしいという理由だけではなく、昔から親との心の距離がずっとあった娘が、その親子関係を近づかせるにはもう時間がないという焦りがあったからでした。

    この娘の気持ちを友人たちが親に何気に伝えながら作業を進めているうちに、親もその気持ちに気づいて受け入れていきます。


    このフォーラムでも「一人ひとりが介護のヒントを見つけてほしい」といつも書いていますが、ヒントとは、介護の傾向と対策ではないんですね。

    断捨離に似ているなと思います。

    断捨離の方法は、収納から物をいったん全部出している物いらない物に分けていく作業ですが、その作業自体を断捨離というわけではありませんね。

    片付けする決心をすること、物を分ける基準に自分が気づくこと、それらがなければ断捨離はできないからです。

    断捨離とはつまるところ「自分の心の壁に気づくこと」なんだと思います。


    介護はできるかできないかではなくてするかしないかの決心だと思うし、介護をしている中で自分の壁に気づかされていきます。

    そこには涙を伴うことも多いかもしれませんが、その涙を今後どう生かすかがあります。

    人生も半ばを過ぎたころにやってくる介護問題は、自分の今と今後をどういう人生にしたいかを考えるための、人によってはもしかしたら最上のきっかけになる場合があるでしょう。


    さて、ネット上のニュースサイトで「介護相談」や介護の実態を紹介する記事を多く見かけるようになりました。(一般人の介護体験記事では「私はこうして失敗した」ですとか「後悔している」というような視点が多いですが、著名人の介護体験ではなぜだか「こうしてよかったです」とか「後悔はしていません」といった視点が多いのは気のせい?笑)

    そういう介護相談で多いのが、同居か、通いか、施設かという問題です。


    同居介護、通い介護、施設介護のどれかを選ばねばならない時、一般的なメリットとデメリットにあまりとらわれないほうがいいとアサインコは思います。

    今のままで暮らせないことが起こった時に、その問題を解決するためには、これまでのいきさつや家族関係を踏まえて住まい環境をどう変えていくかを決めていくことが大事です。

    これって断捨離と同じですよね。

    問題の根本がどこにあるのかを見逃したまま、住まいだけを変えても、問題は解決しないどころか、問題がより大きくなったり、後悔したりすることが起こり得ます。

    結局、本人の心の壁になっていることが明らかにならないと、答えが出せないことがあるのです。


    断捨離も第三者が入るとうまくいくように、介護も答えを出すのは本人なんだけど、出すために協力するのが相談者です。

    相談者は、話を聞くだけでもいいときがあるし、そのうえでヒントとなる具体的な情報を伝えて、本人が答えを導き出すことを手伝います。

    同居か、通いか、施設かという問題においても、在宅のまま片付けするか、住宅改修するか、全面リノベーションするか、それとも高齢者住宅を探すか、介護施設を検討するか、壁となっている問題に目をつむらずに、情報を幅広く得ながら検討していくことが大切ですね。


    ということで、アサインコ、このたび資格を取得しました。

    「」と言う資格です。

    物事を検討する際にはやはり情報を知っているか知らないかの違いは大きいので、私自身がまず知識の穴を埋めたいと思い、この資格をとりました。

    高齢者支援に関する資格の中でこの資格がよいと思ったのは、「住まい」に在宅を含めていることと本人や家族が決めるサポーターとしての役割を担うことを重視していて、高齢者の住まいを検討するためには、資金設計(お金のこと)と介護サービスについてもしっかり勉強すると言うスタンスが、私の考えとぴったり一致しました。

    実際の試験問題の範囲も、老後の暮らしの資金、老後に必要な介護保険の知識、自宅での暮らしと在宅介護、高齢者住宅・施設の種類、高齢者住宅・施設の選び方とポイント、という幅広いもので、資格名称は「高齢者住まいアドバイザー」と言いますが、アサインコとしては「高齢者の暮らしアドバイザー」というイメージです。


    住まいを決める際に必要となるお金の問題と介護サービスの情報と合わせて高齢者住宅・施設に関する話題も今後このホームルームでも発信していきますね。

    どうかよろしくお願いいたします。


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