ケアダイアリー介護する人のための手帳
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500字のつぶやき バックナンバー【2013年5月】

赤文字のコラムは〈介護する人のための手帳〉各ページの使い方を紹介しています。ぜひご参考ください。


前回のコラムに書いた親戚の高齢者夫婦のその後。
セカンドオピニオンの受診で手足のひどいむくみは良質のたんぱく質不足との見解を受けた。
食欲減退が原因と言えようか。
おじさんは、そう先生に言われただけで幾分元気になったそうで、きちんと食べればむくみは治るかもしれないと頑張って食べ始めたという。
とりあえず良かった。
また、娘が仕事が終わると駆け付けてくれているそうで、それをうれしがっているとおばさん。
そりゃそうだろうなぁ。
「病は気から」と言いますが、なかでも「娘力」を感じてしまう。(笑)
そして、なんといってもおばさんの安心した声が印象深い。
介護認定申請することにも前向きになったとのことなので、まずは地域包括支援センターに連絡して相談してみるようアドバイスした。
すると、地域包括支援センターなんて聞いたことがないとおばさんは言う。
知らない高齢者のほうが多いのかもしれない。
啓蒙が行き届いてないことを考えながらも、地域の高齢者がみんな包括支援センターのことをよく認識したら、てんてこ舞いになってしまうから啓蒙を控えているのかも!?などとちょっとうがった見方もできたりして・・・。
だからと言ってケアマネのところにいきなり行く人は少ないだろうから、介護保険サービスを受けるための最初の一歩って実は近所力なんじゃないかと思う今日この頃。(2013-05-20)

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大阪にいる高齢者夫婦の親戚二つに相次いで心配事が起こっている。
一つ目は夫婦ともに80代。
おじさんは持病の薬の影響で皮膚が弱くなっており、何かに触れたりすると血まみれになってしまう。
妻であるおばさんは、その処置にもう慣れているので、これまで何とかやってきた。
しかし最近、薬を変えた影響からかおじさんの食欲が突然なくなり、足や手に水が溜まって歩くことが困難に。
主治医に相談すると「様子を見てみましょう」の一点張りらしい。
そこで、「どう思う?」とおばさんから電話があった。
おじさんは、総合病院の内科と泌尿器科にかかっているが、それぞれの先生の言うことがまた違うらしい。
「どちらを信じればいいと思う?」とおばさんに聞かれたが、もちろん私にはよくわからない。
「先生同士で言うことが違うのは困るので、治療法や処置について、先生同士で検討され統一してもらうようお願いしてみたら?」と私が言うと、おばさんは「そんなことを先生には言えない」と言う。
「それなら別の先生に一度見てもらったら?」と私が言うと、「夫は今の先生を信頼しているからそんな裏切るような行為は出来ないと言うと思う」と。
80代のおばさんに、50〜60代頃のようなてきぱきした判断や行動を望むのは難しい。
加えておじさんは、妻であるおばさんだからこそわがままを言うのだろうし、おばさんから説得されること自体が嫌なのだろう。
「それじゃあ、娘から『別の先生に一度、診てもらってほしい』とおじさんに言ってもらうのはどうかしら?なんだかんだ言ってもおじさんは娘に言われるとあっさり承諾するかもよ?」と私は言ってみた。
するとおばさんは「そうね!」と納得したようだったが、結局その直後、思いがけず近所の方がある病院の専門医をご存じで紹介してくれることになったらしく、おじさんも意外なほどさらりとそのセカンドオピニオンを受け入れてくれたそうで、おばさんから明るい声で報告の電話があった。
まだその新しい病院に行ったわけでも、おじさんの状態がよくなったわけでもないのだが、別の先生に診てもらえるというだけで、おばさんはほんとにほっとしている様子である。
一歩前進と言う光を感じてほっとしているんだよね。
ほんのちょっとの前進がどれほどうれしく感じたり、安心な気持ちになったりするものなのか。
介護生活と言うのは、そんなことの繰り返しだ。
そんな感覚を、離れている家族の方たちには重々感じ取ってほしいと願う。(2013-05-14)

ライン

始めは利用者家族の立場でお引き受けした地域密着小規模多機能型介護施設運営推進会議委員ですが、利用者の立場でなくなってからも、任期が終わってからも、続けさせていただいています。
いつも家族の立場でものを言うことの重要性を感じながら会議には臨んでいましたが、私の意見は、他の専門家の委員の方々には時に理想論に聞こえたであろうと思います。
でも「斬新な意見を言う浅井さん」とか代表に言われちゃって、続けることになりました。
同じ介護施設と言っても、社会福祉法人であるかないかで大きな違いがあります。
独立型の介護施設の運営は厳しく、その中でも小規模多機能型の厳しさは半端ありません。
保険者である自治体は「福祉は自立支援がメインであり、お金でなくサービスで」なんてより打ち出してきているし、対価が低かったり求められなかったりする「サービス」の担い手をいったい誰が引き受けるのでしょう。
これはもう国民問題と言えるかと。
子育てが終わってとか、定年になってとかで、地域の活動に関わろうと思われる方も多くいらっしゃると思いますが、多くは福祉サービスに関わるということになると想像します。
私自身もなんだかその流れにますます入っていく感じになりつつあり、それと自分の食い扶持を稼ぐ仕事との両立が今後の課題で、少々悩み中です。
さて、いつも思うんだけどね、介護関連の会議に「利用者」や「利用者家族」を必ず一人は入れよう!と以前も書いたことありますが、そうじゃないなって。
ほとんどが利用者家族の中にケアマネさんとか介護施設の代表とか介護士さんとかが一人ずつ入られるくらいのほうがいいねって。
ケアマネさんらはそこで聞いたことを自分たちなりに揉んで各専門者会議に図る方がいいんじゃないかしら。
あ、また斬新なことばかりを言う!って言われてしまいそうだ…。(2013-05-02)
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