ケアダイアリー介護する人のための手帳
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500字のつぶやき バックナンバー【2013年1月】

赤文字のコラムは〈介護する人のための手帳〉各ページの使い方を紹介しています。ぜひご参考ください。


認知症になると、きっと、脳の中では複雑なことが起こっていて、排せつするのにおむつや人の手を借りることは恥ずかしいという気持ちが残りつつも、どうやら汚いものだという認識は薄れている。
私の印象はそうでした。
その結果、おむつを外してしまう、いじってしまう、便を触ってしまうというような行為が起こりがちです。
当時、ケアマネさん、認知症主治医、看護師の方などにいろいろ相談しましたが、皆さん案外突飛なアイデアばかりで(それも一応みんな試してみましたが・・・)うまくいきませんでした。
父には父の個性があるし、行為をする何らかの理由があるのだと思いました。
ネットでいろんなキーワードからたどり着いたのがこの商品です。→こちら
何度かツイッターでつぶやいたことがある物です。
うちではこれで在宅中はほとんど解決しました。
もちろん、尿や便の量が多くておむつ交換が間に合わなくてとんだ目に遭うこともありましたが、本人の不潔行為はこれを着ている限りは無くなりました。
但し、デイサービスには着させられなかったので(入浴するのに面倒らしく)、帰宅してからこれに着替えさせるのをちょっとさぼったりすると、いつの間にか本人の両手が便でいっぱい〜!なーんて失敗はありました。
この商品は大変丈夫で、3年間毎日のように洗濯しても大丈夫でしたし、伸びがいいので着心地悪くないと思います。
父は、元気な頃はおしゃれなほうだったので、4色そろえて毎日違う色を着させたら、とても喜びました。
そういう本人の趣味嗜好は家族が知っていることも多いと思います。
数々の介護商品の中から、ご本人が少しでも好むものを選んであげてくださいね。(2013-01-31)

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NHKのハートネットTVのツイートから「認知症の人が置かれている"今"を教えてください」と言う記事のブログを拝見しました。→こちら
認知症の取材中に、ある精神科病院で出会った拘束されている認知症高齢者の姿を見てショックを受けたとの記事から、視聴者への投稿募集という内容です。
私は、投稿されたコメントを全部拝読し、いろいろ思ったけど、ただ一言ツイッターで「ふーむ」とつぶやいてしまいました。
「ふーむ」の意味は、認知症を取り上げる難しさに感じ入ったからです。
メディアの「認知症の人たちを取り巻く環境が少しでも改善できるよう」と言うのは、当然の取材テーマであるでしょうが、あるコメントの中にあったように、ではどんな答えの(理想)イメージを持っているのか、ですね。
答えがないとは言えません。
しかし「"今"を教えてください」から一気に何らかの答えにたどり着こうとしたら、それこそ認知症介護の落とし穴にはまる可能性があるかもしれないと思いました。
つまり、認知症介護の答えのようなものを求めようとしている感覚こそが、認知症介護をよくない方向に向かわせてしまうことがあるかもしれないという危惧です。
なぜなら人は誰しも自分のことを分かったように思われるのって嫌なものでしょう。
褒めてくれたり、認めてくれたりされるのはうれしいけれども、だからと言って全部分かったように思われると、それはちょっと違うって思いますね。
それは、一部だけを見て判断されていると感じるからでしょう。
認知症介護では、100人いたら100人違う人生だったってことを常に忘れないことと言われていて、それは正しいんだけど、だったら実際それって無理でしょ?と思いませんか。
なのに認知症介護をしなければならないとなったとき、我々はある種のパターン化をしたがるわけです。
ぶっちゃけ私は認知症になったからと言って、何もかもわかってあげる必要はないと思っているんですね。
それより大切だと思うことは、あなたはここにいていい、あなたは今までと同じように暮らしていい、あなたには私がついている、ということを相手に伝えたり、感じさせたりすることではないでしょうか。
そうできるための手段や方法こそ考えなければならないのです。
が、しかし、それはもうね、人によると私は言い切りたいんですね。
例えば、おむついじりや自傷行為をする間はミトン(介護用手袋)を付けたっていいと思うのですよ。
そのかわり、ミトンを付けている相手に自分がどれほどいたわりの気持ちや愛情がもてるかのほうが全然大事で、それが相手に伝わっているかどうか。(ちなみに、うちの父も一時ミトン付けてましたが、やがて穏やかになり外しました。途中、父自らミトンを付けたがったりするようなコメディな場面もたくさんありました)
家族も、介護士(特に介護施設運営者)も、認知症介護にスタンダードなんてないというところから始めたらいかがでしょう。
そして、最も大切な自分の感性を信じてほしいと私は思います。(2013-01-30)

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「介護する人のための手帳」には、様々な情報を書く欄がありますが、ここはどんなことを書けばいいんだろう?と迷われた時のご参考になればと思い、先月から今月にかけて、当コラムにて各ページの紹介をさせていただきました。
手帳に添付しました「使い方のしおり」にも、これと同様の内容が書かれています。
また、しおりのほうには、4ページ分の記入例も載せました。
ぜひご参考にしてください。
「介護する人のための手帳」は、初めての“家族のための”介護手帳です。
ケアマネさんや介護士さんが使用される介護手帳はこれまでにもありましたが、家族が使用するためのものはないと思い、企画しました。
介護に関わる方たちみんなが、よりフラットな関係になることが、要介護者にとって最もより良い介護環境をつくるものだと私は信じています。
そのためには、家族ならではの視点がとても重要です! この手帳がその助けに少しでもなってくれれば本望です。(2013-01-29)


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先週まで「介護する人のための手帳」の中身の紹介をさせていただきましたが、今日は外側の専用クリアカバーについて。
この手帳のサイズにB6を選んだのは、高齢者の保険証やお薬手帳がはさめるサイズであり、尚且つ携帯できて書くスペースがとれるジャストサイズと判断したからです。
表紙の裏と裏表紙の裏はそれぞれポケットになりますので、前述した保険証、お薬手帳の他にも四つ折りにしたA4の書類や領収書などがはさめます。
ちなみに、カバーを外した手帳本体の大きさはB6サイズ(128mm×182mm)、厚さ9oですので、市販のブックカバーや手帳カバーをかぶせることも可能ですね。
ちょうどよいカバー類を見つけられたら、ぜひ教えてくださいね。(2013-01-28)


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大評判のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』。
普段の趣味嗜好に関係なく、私の周囲の人たちにも、ツイッターのTL上でも、絶賛の声が伝わってきています。
物語あってこそとは思いますが、おそらく映画と音楽と言う二つの表現の力が感動を導いている大きな要因だろうと想像します。
ユゴー著「レ・ミゼラブル」は、私の人生にとって最も大きな影響を与えた小説です。
文庫本全5巻を二十歳前後の頃に読みました。(新潮文庫 佐藤朔氏訳)
昨年、ツイッター上で知り合った方と、たまたま死生観についてやり取りする機会があり、小説レ・ミゼラブルで救われたことをその方に伝えたことがあります。
その時メールに書いたことを少しアレンジして書き直してみます。
私は4,5歳の頃から「なぜ生まれてきたのだろう?」と言うことを考えてばかりいました。
当時住んでいた官舎の、最も暗い北の場所にあるトイレのドアの前に、毎日突っ立っては「私はなぜここに生まれてきたのだろう?」と呪文のように唱えていました。
両親と兄がいる平凡な家庭に生まれたのですが、なぜ生まれたのかな?生きているってどういうことなんだろう?と言うことを常に考えている子供でした。
その頃から、生きるってなかなかしんどいわ〜?!(笑)と思ったのかどうかわかりませんが、 生まれてきてうれしいという気持はなかったように思います。
子供の頃から私は、生きていることが幸せと思ったことはあまりなく、だからと言って自分が不幸せと思ったこともない。
高校生の頃の作文に「幸せについて」と題するものを書いたら、先生から一言「幸せを論じるのは難しいのです」とだけ添削されたこともありました。
大人になりかけた頃、小説「レ・ミゼラブル」を読み始めたら、思いのほか夢中になり、そしてある箇所の文章を目にした時、私の長年の「なぜ生まれてきたのだろう?」と言う疑問が、ぽとんと解決したのです。
「考え深い人たちは、幸福な人とか不幸な人という言葉をあまり使わない。明らかにあの世への入り口ともいうべきこの世には、幸福な人などは存在しない。人は誰でもいずれ死ぬ。だからこの世に幸せな人なといない。人間の真の区別はこうである。輝く人と、暗黒の人。暗黒の人間の数を減らして、輝く人間の数を増やすこと、それが目的である。(中略)しかも輝きは、必ずしも喜びと言うことではない。輝きの中でも人は苦しむ。過度の輝きは燃える。(中略)あなた方が何かを認識しても、また何かを愛しても、やはり苦しむだろう。光は涙の中に生まれる。輝く人は、暗黒の人間にすぎないような人に対しても、涙を流すのである。」(第四部第七章より引用)
この文章に出合い、私は幸せかどうかを考える必要が人生にはないのだということを知りました。
それと同時に、生まれてきた意味が分かった気がしたのです。
すとんと体の奥に落ちた感じです。
その後、ジャン・ギャバンがジャン・ヴァルジャンを演じた昔のフランス映画が忘れられないものとなりました。
ラストカットで私は突然、号泣してしまったからです。
人を許すことと、許してくれた人に対する恩を人生をかけて忘れずに生きることが、ラストカットに映し出された銀の燭台に全部表されていると感じたからです。
ジャン・ヴァルジャンのように生きるか、ジャヴェールのように生きるか、それは何かあった時、光に向かおうとするか、闇に向かおうとするか、だと私なりに解釈しております。
そして、今まで生きております。(2013-01-25)

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ただ手を握ってあげて。
意思表示が難しくなったり、話すことができなくなったりしても、当然感情はあふれるばかりありますよね。
対応の方法がわからなくなったらまず、ずっと、ずっと、長い時間、手を握ってみてはいかがでしょう。
人間って、手を握ってもらうくらい安心になれることはないのかもしれない、と私は勝手に思っているのです。
ヘルパー実習で施設に3日間行った時、やらされたことの半分は、認知症フロアの方とのコミュニケーション実習でした。
受講生は陰でコミュニケーション地獄などと言ってましたが。
どうしても話すことのできる利用者さんとのコミュニケーションをすることが多くなっちゃいます。
私は、ただずっと座っているだけの数人の利用者さんに近づき、手を握ってみました。
すると、5分くらい経った頃、その利用者さんの目から涙が・・・。
一旦手を離してみると、私の手を探しているみたいに手を前に差し出します。
私はそれを見て、泣きそうになりました。
父の手を握ってあげると、ほんとにうれしそうに私の手を離そうとしない経験があったので、実習でそうやってみたのです。
利用者さん数人に同じことをしてみましたが、みなさん同じ反応でした。
手を握るだけのボランティアだってあるような気がします。(2013-01-23)

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昨晩、ツイッター上で確定申告時の障害者控除についてちょっとやり取りしました。
障害者控除を知らないままの方は案外多いようで、控除額が結構高いこともあり、介護されている方が該当していないか、一度調べられたらと思います。
障害者控除が見落とされがちなのは、担当が高齢福祉窓口ではなく、障害福祉窓口である自治体が多いからかもしれません。
親(高齢者)の介護が始まった時、介護認定の相談や申請を皮切りに、自治体(市町村役場・保険者)に足を運ぶことが多くなりますが、高齢者の介護・福祉関係に関する相談・問合せ窓口は、その内容によって違うんですね。
これがややこしいんです。
私の住んでいる区役所では、介護保険については介護保険窓口、おむつサービス等の助成については高齢福祉窓口、障害者控除については障害福祉窓口、と言った感じ。
支援サービスをどの窓口に行って相談したり調べたりすればいいのか、いっぺんにはわからないんですね。
何度も足を運ぶ余裕があればいいですが、仕事と両立しながら介護されている家族、一時も要介護者から離れられない状態の介護者の場合、情報を知って支援を受けるまでがほんとに難しい。
こんな状況ですから、頑張ってほしいケアマネジャーさん! 介護保険サービス以外の福祉サービスの情報提供や相談も総合的にしてあげてほしい。
それから、動ける家族やご近所さんにお願い。
用紙の受け取りとか、情報を聞いてくるなどの協力をぜひしてあげてくださいね。(2013-01-22)

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「介護する人のための手帳」の最後には、「家族・親類の連絡先」「○○(要介護者)の友人・知人の連絡先」「連絡帳」を付けました。
離れて暮らすご家族やご本人の兄弟、親しい親類などの連絡先を、この機会にまとめておくと、連絡するときに便利ですし、いざと言う時にもあわてません。
私の父の場合は、脳梗塞で言語障害になり、話すことだけでなく字も読めなくなりました。
従って、父宛てに年賀状や電話をいただいても、父に「どういう方?」と聞くことができませんでした。
介護が始まったら、ご本人の交友関係、人間関係を介護者も知る必要が出てきます。
だからと言って、いきなり何もかも聞くと言う態度だと、ご本人が嫌な気持ちになるかもしれませんよね。
世間話の雰囲気の中で、懐かしい話をしながら、聞き出せるといいと思います。
「連絡帳」は、介護する人が日々使用する電話帳ですので、後ろからすぐ開けるよう最後のページにしました。
ケアマネや主治医など、他のページに書いた相手でも、しょっちゅう連絡する相手の場合は、このページにまとめて電話番号だけ書いておくと、とても便利ですよ。
介護仲間リストやお世話になる近所の方など、カテゴリーに関係なく記しておきましょう。
相手の連絡方法によっては、電話番号以外にメールアドレスやSNSのアカウントなど、必要な情報をどんどん書いてくださいね。(2013-01-21)


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「介護する人のための手帳」には方眼ノートを28ページご用意しました。
とっさのメモやTO DOリストに活用したり、切り抜きを貼ったりなど、使い方自由のフリーノートです。
私はこの介護手帳をいつも持ち歩いていたので、病院の待ち時間にふと思い出したことを忘れないためのメモに、退院した父の状態をデイサービスのスタッフに知らせるためにまとめたA4の紙を縮小コピーして貼る、訪問リハビリの記録メモなどに使ってました。
また、「毎日の介護記録」に要介護者の状態を書くとしたら、このフリーページには介護者ご自身の思いや悩みを書くという使い方もあると思います。
気持ちは書くと少し整理できることがありますね。
このフリーページを愚痴いっぱいで埋めるっていうのもおススメの使い方です。(2013-01-18)


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「介護する人のための手帳」後半には「医療&介護ノート」ページを付けました。
48ページありますので、1年間使用の場合は、1か月に4ページ使えます。
皆さんおなじみのヨコ罫ノートです。
自由に使ってくださいね。
左サイドに縦の線を1本入れましたので、日付欄にしたり、お医者さんや病院名を入れる欄にしていただければと思います。
受診前に、お医者さんに聞きたいことや伝えたいことを、このページに箇条書きにしましょう。
そうすると、言い忘れが少なくなるんです。
受診中もこのページを開きながら、先生から言われたことをメモしてくださいね。
また、かかりつけ医など1か月に1回の受診と言う病院が多いと思いますが、受診前だけでなく、普段気になることをちょこっとこのページにメモしておくのがおススメ。
「医療&介護ノート」としたのは、医療と介護の連携をうまくコントロールするためです。
1か月4ページあるので、ケアマネとの打ち合わせメモページとしても利用してください。
このページを見ながら、ケアマネに主治医からの説明を報告をし、ケアマネと話したことをこのページにメモをして、どうぞ介護と医療の連携ページにしてください。
介護に役立つ情報の書き込みノートとして利用するのもおススメです。
(2013-01-17)

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「介護する人のための手帳」には、毎日の介護記録が付けられるページを1年分用意しました。
でも、日付フリーなので、毎日付けなくてもOKです。
要介護者の状態や介護する方の介護状態によって、柔軟に使っていただければと思います。
例えば、要介護者の状態が比較的安定している場合は、記録すべき状態だと思った時に書くという使い方もあるでしょう。
ただ、バイタルデータ(体温、血圧、脈)は、毎日付けるからこそ活かせるもの。
同居介護の方は、毎日書き込むことをおすすめしまーす。
主治医の受診の際や、突然の入院の時、医者から「それはいつからですか?」「いつのことですか?」と聞かれても、とっさに答えられなかったり、2週間前のことか1か月前のことか、わからないものです。
そこで、毎日の記録をつけていれば、スムーズに治療が受けられることが多くなります。
また、通い介護や施設入所、入院中の場合は、要介護者に会われた時の記録を付けられるといいですね。
そんな風に、状況によって、自由に使用していただけたら嬉しいです。
「毎日の介護記録」の項目の中には「おくすりメモ」の欄がありますが、お薬の変更があった時のみ書いておくと、後から見る時に便利ですよ。
数日間だけ薬の量を変えたり、新しい薬を試し飲みしたりなどすることがありますが、そういう記録は、後からいつのことだっけ?ってわからなくなりやすいんですね。
なので、変わりがない時は、この欄は空けておいた方が役立つのです。
「毎日の介護記録」ページは、毎日付ければに見開き1週間になりますので、見開き最後のメモ欄には、1週間の様子の概略、ちょっと気になっていること、毎日の日記に書ききれなかったことなどを書く欄に活用くださいね。
そしてこの毎日の介護記録こそ、ずっと後になってから、思い出になるんです。(2013-01-16)


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「介護する人のための手帳」には「介護費用記録」の合計額を1か月ごとに記録できる表があります。
介護保険サービス費や医療費の他にも、おむつなどの介護用品、介護保険外サービス費、介護タクシー費などを記入して、介護費用にどれだけかかっているかをチェックできます。
下のメモ欄には、定期的に購入する介護用品の品名や購入先、価格などをメモしておくと便利ですよ。
もちろん、自由に使い方を考えてみてくださいね。
少しでも介護にかかる費用を抑えるために、お住まいの役所のホームページもチェックされ、介護保険サービス以外の各種助成・サービスがないかをぜひご確認ください。
ツイッターでも以前、話題になったのですが、おむつサービスだけでも各自治体によって内容が異なります。→こちら
残念ながら、役所ではその部署が提供するサービス以外についてはわからなかったり、ケアマネさんも介護保険外のサービスには疎かったりすることが多いので、地域包括支援センターに詳しい人がいれば、その方に聞くか、もしくは役所に置いてある福祉関係の冊子やしおりをくまなくチェックして、該当するサービスがあったら関係窓口で相談しましょう。(2013-01-15)


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「介護する人のための手帳」の「介護サマリー」のページは、要介護者の状態チェック表です。
退院から在宅に戻るときに看護師さんからもらう看護サマリーと言う書類がありますが、それに近いものですね。
複数の家族が介護する場合や介護スタッフの方々に伝える時は、細かいことを口頭で伝えきれないことも多いと思います。
そんな際に便利なんです。
また、右ページに現在服用中の薬がひと目でわかるよう「おくすり管理」表を付けました。
「かかりつけの薬局」を記入する欄も設けました。
薬でわからないことがあった時、かかりつけ薬局の電話番号をここに書いておくと、案外便利ですよ。(2013-01-10)


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「介護する人のための手帳」には、「介護サービス・データ」を記入するページがあります。
現在利用中の、介護保険サービス・保険外サービスをまとめて書く欄と、介護を必要とするまでのいきさつを書くフリースペースを設けました。
「介護を必要とするまでのいきさつ」に、これまでの経過や病状・症状の変化を書いておくと、介護や医療を受けるたび、説明するときに役立つと思います。
また、施設入所、入院、そして成年後見制度を申請する際にも、これと似たような内容を書かされますので、あらかじめ簡潔にまとめておくと、後から役立つことは多いでしょう。
介護手帳が今後、何冊かに亘った時、長期間の変化をひと目でつかむ際にも便利ですよ。
フリースペースなので、ご自分の書きやすい形式で自由に使ってみてくださいね。(2013-01-09)


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朝日新聞朝刊に連載中の「認知症とわたしたち」の昨日(1/7)の記事は、朝日の記者お二人のご自身の経験が紹介されています。
40代の記者の場合は、高齢のお母様が認知症になられたケース。
そしてもう一人は20代という若い記者で、お母様が50歳の時に若年性認知症になられたというケースです。
同じ認知症でも人生の最後の季節である高齢になって発症するのと、40代や50代という人生半ばの頃に発症するのとでは、家族の思いは全く違うように感じます。
この記者の場合は、お父様が既ににガンで他界されているという状況の中で、お母様の認知症の告知を受けたのですから、未成年だった記者さん(大学3年生)とその弟さん(高校1年生)ご姉弟にとって、どれほど辛かったことでしょう。
介護と仕事の両立を考える余地はなく、お姉さんは就職しなければ生活できないでしょうし、弟も大学に進学して経済的に自立する道をつかまなければならないでしょう。
しかし、そうすると、認知症のお母様は日中、一人で家にいることになります。
一人になると不安が高まりますから、認知症初期の頃は良くない環境ともいえ、認知症が進行してしまう可能性も大きくなりますが、そんな不安を考えている余裕はなかったかもしれません。
デイサービスや訪問ヘルパーを利用されたのかどうかわかりませんが、特養のホームに入所することになります。
記事を読んで思ったことは、私のように社会に出てから何十年も経ち、ある程度キャリアも積み、夢や野心も現実的に見られるようになる(ある程度あきらめを知るということ。笑)人生半分を過ぎてから親が認知症になった場合は、経済的にその間だけでもなんとかつなげれば(同居して親の年金で一緒に暮らすなど)、思い切って仕事を休む決心もつくというものですが、若い介護者はそうはいかないと思います。
この記事にあるように「子が未成年でも、親が認知症になることはある」のですから、「社会の理解や支援」と言ったものは現実的にどういうものであればいいのか。
私も考え続けたいと思いました。(2013-01-08)

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私は父を介護中にホームヘルパー2級講座を受講しましたが、受講理由は、父の症状がいつか進行し、ベッド上での介護がほとんどになった時、介護スキルがもう少し必要と感じたからです。
父が車いす生活になって歩き回ることがなくなるという、症状が進んだことで生活状態は安定するという皮肉な状況になった頃、幸い小規模多機能を利用していたので長い時間デイサービスに行かせてもらえる利点があり、ヘルパー講座を受講する時間を作ることができました。
介護しながらなので通常4か月で取得できるものが半年かかりました。
父が介護4から5になり、おむつ交換がトイレでは難しく、ベッド上で着替えもおむつ交換もするというタイミングで、私はヘルパー2級の資格を取得しました。
では、実際の介護に受講した内容が役に立ったのか?と言うと、役に立ちましたね!
特に、実技講習で要介護者(患者)の役を体験したことはよかったと思います。
例えば、ベッド上で着替えさせたとき、最後に背中側がしわにならないよう下から引っ張ってあげることや、テープ式おむつを当てる時はいったんおむつを狭めて当てると足の付け根が痛くならないコツなど、そうしてもらわなければ痛かったり気持ち悪かったりするんだなとわかりました。
たまにテレビで介護のドキュメンタリーを見ることがありますが、頑張って介護されているのだけど、ちょっとあれでは本人が辛いんじゃないかなと思ってしまう映像を見ることがあります。
介護中に資格を取る時間はないと思いますけれども、1日〜数日間の介護実技講習のようなものを自治体等が実施されていたら、ぜひ一度受けてみてはいかがでしょう。(2013-01-07)

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2013年コラム始めです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨日3日から朝日新聞に「認知症と私たち」と言う連載記事が始まっています。
昨日は、周囲の家族ではなく、アルツハイマー病になられた患者自身の記事が掲載されました。
記事の中に、家族や周囲の人に知ってほしいご本人の言葉がありましたので引用します。
「できなくなった部分は黒で、できる部分は白。認知症になると白と黒が混ざった灰色の別人格になると思っていたけど、そうじゃない。できなくなることはあっても白い元の私はしっかり残っているんです」
これはすべての人に一番知ってもらいたいことだと私は思いました。
認知症になったら何もかもわからなくなるわけではないんですね。
よく「もう娘の私のこともわからなくなっている…」と思いがちですが、そんなことはないんです。
たとえ「娘」と言う概念がわからなくなったとしても、“自分をいつも見守って気にしてくれている最も身近な大切な人”というのは、少なくとも認知症になる前より敏感にわかっています。
そこで、記事では最も大切だと思われることをご本人が言い切ってくれています。
「語り合い、寄り添ってくれる人がいたら、進行をゆっくりにできる」。
認知症は、安心と安全こそが最大最良の薬です。(2013-01-04)
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