ケアダイアリー介護する人のための手帳
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500字のつぶやき バックナンバー【2012年12月】

赤文字のコラムは〈介護する人のための手帳〉各ページの使い方を紹介しています。ぜひご参考ください。


正月の帰省で久々に親に会われる方も多いでしょう。
その時に、親の様子がちょっと気になると言う経験をされる人もいるかもしれません。
持病の悪化も心配ですが、最近の風潮だとやはり認知症の疑いをもつ不安でしょうか。
今週の女性週刊誌「女性セブン」にも「今日から備える介護準備ノート」と言う特集ページがありました。
こういう記事に興味がある方はぜひ「介護する人のための手帳」をお求めいただきたいのですが(笑)、このような記事の中には必ず「親が元気なうちに話し合いをしておきましょう」と言うようなことが書かれていますね。
しかし私は、これって案外、現実的ではない気がしているんですね。
親が元気なうちに言っていることと、実際に病気になって不安になってから思うことが同じ、という保証がないからです。
親のほうも、元気な時にああ言ってしまった手前、いざとなった時、我慢して、本音を隠してしまう気丈な方もおられるでしょう。
病気はなってみないと、どういう気持になるかわからないものです。
ましてや、認知症になった時の不安なんて、誰も元気な頃は想像もつかないでしょう。
だから私がいつも思うのは、「その時に考えればいい」と言うことなんです。
但し、一つだけ、親にお願いしたいことがあります。
それは、ご自分の“情報”(持病や病歴、財産目録、大切な人間関係)を元気なうちにどこかにまとめておき、家族の誰かがわかるようにしておいてほしいと言うことです。
それさえしておいてもらえれば、いざ病気になったり、認知症の気配があったりした時は、その時の症状・症状に合わせて、暮らしを考えればいいのです。
もちろん、色々なご意見があるでしょう。
やはり元気なうちに意思を伝えておくべきと言う意見も多いでしょう。
でも私は、「その時に考えればいい。そのかわり、その時になったら、逃げないで、出来うる限りのことをしてあげる、考える」と言うスタンスがいいと思うのです。(2012-12-28)

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「介護する人のための手帳」を購入されましたら、真っ先に記入してほしいのが「医療データ」ページの「病歴」です!
救急搬送や持病の悪化で入院した時、病院からまず聞かれるのが「病歴」です。
この欄にあらかじめまとめておくと、あわてませんし、病院側も管理されている家族だなぁと思ってくれて、即座に検査・治療に向かってもらいやすいでしょう。
高齢になると、子供の頃の病気が原因で再発というケースも案外、多いそうですから、高齢者ほど病歴の把握は大切なのですね。
でも、親が若かった頃のことや、結婚前の子供の頃にかかった病気・怪我については、子供の立場ではあまりよくわかりませんよね。
また、親が中高年になってからの体調の変化も、同居していたり、直接聞かされていたりしないとわからないし、普段飲んでいる薬も知らなかったりするでしょう。
と言うことで、介護が始まった時に最初にチェックしてほしいのが、親(要介護者)の既往症についてなのです。
右ページには「かかりつけの病院」を設けました。
いちいち診察券を見なくても、診療の予約やとっさの連絡ができますよ。
購入してくださった方は、まずはこの「医療データ」ページを記入してみてくださいね!(2012-12-27)


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「介護する人のための手帳」の「履歴・身上」は、要介護者の人生や性格を改めて見つめてみるのに役立つ情報です。
要介護者に代わって「経歴」を書く機会は結構あるんですね。
なので一度ここに書いておくと便利ですよ。
それから、「どんな人生ですか?」「記録・目録」「免許・資格」の欄を埋めてみると、要介護者の人生が見えてきます。
こういう部分を改めて見つめることで、介護に対して少しポジティブな気持ちになれたら、それはきっと家族だからではないでしょうか。
「○○は、こんな人」の欄には、要介護者の嗜好や性格に関する事柄を記入してください。
但し、ここはいっぺんに書こうとはせず、思いついた折に、箇条書きでメモする感覚で記入しましょう。
お世話になるデイやショートのスタッフの方、ケアマネ、ヘルパーの方たちに、要介護者がどんな人がわかってもらえておくことでより良い介護が受けられます。
このページをコピーしてお渡ししてもいいですね!
私は、この「履歴・身上」のページを埋めた時、父の人生を少し振り返ることができて、人生最後の季節を少しでも穏やかに過ごさせてあげたいという気持が自然に起こりました。
お試しくださいませ。(2012-12-26)


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「ペコロスの母に会いに行く」は、施設に親を預けているご家族の方にもぜひ!と昨日コラムに書きました。
それで思い出したのですが、「介護する人のための手帳」は、在宅で介護されている家族のために作りましたが、施設に入所させていらっしゃる家族の方にもご使用していただきたいと思っています。
私の知り合いに、母親を10年以上特養に預けてらっしゃる息子さんがいます。
その特養は自分が住んでいる所よりもずっと離れた地域にある施設なので、年に数回行ければいい方だそうです。
入所して10年以上経ち、5年前のお母様がどんな状態だったのか、もう覚えていないとつぶやかれ、もしも「介護する人のための手帳」に、年に数回の訪問だったとしても、その時の様子を記録していたら、ずっと残しておけたのになあとおっしゃいました。
そうなんです!
介護記録は、毎日付ければ1年間使えるものですが、毎日付けなければ1冊を何年にもわたって使用できます。
基本データや病歴の欄は入院・入所中でも同じ用に記入できますし、趣味嗜好など本人がどんな人なのかを書く欄は、入院・入所中の方にこそ重要かもしれません。
また、連絡欄で本人の人間関係をまとめられ、フリーのノートページを多く設けましたので、工夫次第では本人に代わってエンディングノートとして使用することも可能でしょう。
病院や施設に預けていらっしゃる家族の方は、ご面会やお見舞いに行かれた記録として「介護する人のための手帳」をどうぞ使ってみてくださいね。(2012-12-21)

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「ペコロスの母に会いに行く/岡野雄一著」(西日本新聞社発行)は、介護している家族にぜひ読んでほしいなあと思っているんだけど、親を施設に預けている方にこそ読んでほしいなあと思います。
と言うのも、施設に預けている方の中には、自分は介護をしていないという一種の罪悪感を抱いている方もいたりされますが、この本を読むと、その気持ちがちょっと救われると思うんですね。
この本は、介護の風景を描いているのではなく、介護状態になった親の人生を見つめる著者である息子の目線がとてもいいんですよ。
その思いこそが介護の原点だと私は感じています。
そして現在、介護されている方には、この本を読むと、介護の意味のようなものを見出すきっかけがもしかしたら何かつかめるかもしれません。
親の晩年を見つめることは、実は自分自身の人生を見つめることになるから・・・。
来年の映画化が楽しみです!(2012-12-20)

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先日のツイッターでちょっとつぶやいたんだけど、この記事→こちら
家族を介護する男女500名への調査の回答が、まさに自分の時と同じと思いました。
とてもリアルな調査結果に思います。
介護をするために働き方を変え、住まい環境を変えること。
介護生活が落ち着くまで6か月かかること。
介護にかかる費用は1か月約8万円くらい。
自分の時間をどうやってもつか、介護保険手続等諸手続きの面倒さ、ケアマネの選び方の難しさとケアプランの内容の善し悪し、介護情報の収集の仕方。
介護における肉体的・精神的・経済的負担の三重苦。
介護をするためのスキルなどなど、介護することになって生じる様々な、広くて深い問題がたくさんありますね。
ケアダイアリーの応援・支援テーマも全部ここにあると思っています。
がんばります!(2012-12-19)

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新都知事に就任した猪瀬氏のインタビュー記事が、今朝の朝日朝刊に載っていたのだが、その中でシェアハウスについて言及していた。
若者に人気のシェアハウスは、しかし若者が孤立している。
シェアハウスの発想を広げ、民間だけでなく都営住宅でも「高齢者の住宅とセットにし、若者が高齢者をケアするような公共性をもたせることを検討したい」と猪瀬氏。
彼を支持していなかったんだけど(苦笑)、“高齢者から若者まで、いろんな世代が組み合わさるシェアハウス”は、私がずっとイメージしているシェアハウスの在り方なので、ちょっと我が意を得たり感覚になってしまった〜。
若者は上の世代に悩みを相談したり、長年の知恵を授かったりできて、高齢者は若者にちょっとした肉体労働的な手助けを求めたり、トレンドを教えてもらったりできて、そして介護状態になったら、みんなで支えるシェアハウス。
もちろんかなり理想なのはわかっている。
大家族生活も長屋的近所づきあいもなくなった現代人がいきなりそんな風にできるのか?!とも思う。
でも、一緒に生活していくうちに、自然に人にために何かしているが生まれたら、私たちが抱える問題のいくらかは解決方向に向かう気がするんだよな。
「集いの場」もそうなんだけど、現代人に負担のない程度に参加できるもの、そんなのがここかしこにできたらいいなと思う。(2012-12-18)

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「介護する人のための手帳」の基本データには、介護される方に関するこれだけは押さえておきたいデータを書くようになっています。
ページの一番上に「     の基本データ」と、お名前を書く欄が空欄になっていますが、ここには介護される方への普段の呼び名を書くといいですよ。
私の場合は、「パパちゃん」などと書いておりましたが、家族だけが呼ぶことができる呼び名があると、家族介護に少しポジティブに取り組める不思議な力がわくものです、お試しあれ〜。
右ページには各種保険証番号、年金手帳及び本人を確認するための公的証明書などを書く欄を設けました。
また、介護をしていると銀行口座番号を書く機会ってほんとに多いんですね。
銀行口座欄には、公的な税金の還付先や介護保険サービスの支払いのための引落し口座などを記しておくと便利です。
「介護する人のための手帳」を購入してくださいましたら、最初にこの基本データだけでも埋めてみてくださいね。(2012-12-17)


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昨日、ツイッターでご紹介しました「ペコロスの母に会いに行く/岡野雄一著」(西日本新聞社発行)は、くすっと笑え、しみじみと涙がにじむ本です。
漫画を中心にエッセイがはさまれています。
内容は、62歳の漫画家が描く認知症の母との日々を描いたものですが、家族の歴史があるからこそと言う視点がとても良いんです。
印象に残ったのは、認知症の今まであまり当たらない側面、それは亡くなった配偶者がよく登場するんですね、認知症の人には亡くなったご主人が見えるんですよ。
その様子を息子の著者が描くわけですが、その描写が家族ならではのもので、私はそこに深く感じ入りました。
そして、認知症は怖くない、悪くない、と言うような感情が正直起こりました。
誤解を恐れず言ってしまうと、認知症になった著者のお母様は、この世とあの世の間をつなぐような新たな環境にいる感じなのです。
そういう認知症の方のすごさが伝わってくるので、人間の能力のある種の無限さのようなものさえ感じます。
「命がすれ違う」と言うタイトルの漫画のセリフに
“人生の重荷を降ろした笑顔と”
“人生の重荷をまだ知らない笑顔の”
“何とよく似たものか”
と言う3コマがあります。
何のことかは、ぜひ実際に本を見てみてくださいね。
著者の介護を通した深い目線に、介護を越えて人生とはなんなのかが味わい深く描かれた、お勧めの1冊です。(2012-12-14)

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「介護する人のための手帳」の年間カレンダーには、診療日、入院、介護サービス、旅行などのスケジュールを記入しましょうと、使い方しおりには書いてございますが、もちろん何を記入しても自由!
私は、診察日の管理用に使っていました。
要介護の高齢者はいくつもの病院や科にかかっています。
内科、心療内科、脳神経外科、歯科、整形外科、眼科、形成外科、皮膚科・・・たくさんあるので病院のスケジュールは本人にも介護者にも大切な用事の一つですね。
科によっては通院もあれば往診もあったり、定期的に診察を受けたり薬を処方してもらったり、日程も違います。
だからけっこう管理しなくちゃならないんですよね。
年間カレンダーに予約日を入れておけば、すべての科の予定をひと目で確認できますし、入院した日を記しておくと、過去の入院・受診記録になります。
曜日の記入が面倒な方は「曜日入り年間カレンダー」のダウンロードサービス(無料)をどうぞご利用くださいね☆→こちら
それにしても、全部の科を一つの病院で済ませられたり、高齢者専門の病院があったりしたらいいのになあと思います。(2012-12-13)


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「介護する人のための手帳」の中表紙には、「介護される人」と「主たる介護者」のお名前を書く欄があります。こちら
“主たる”ですから基本的には「主に介護されている方」のお名前をお一人書くのが通常ですが、この手帳をきっかけに、他の家族の方たちにも介護情報を伝える手段にしてほしいなと言う願いが手帳を企画した者にはあります。
年末年始はご家族が集まる機会があると思います。
そこで、主たる介護者の方はぜひ、この手帳の存在を、他の家族の方に伝えられたらいかがでしょう。
介護を実際にこれだけやっているんだ、と言う主張にも使えます!
そして、万が一主たる介護者のあなたが病気になったり、ある期間他の家族の方に介護を頼むことになったりしたときに、この手帳に介護される人の情報や毎日の記録が書いてあれば、引き継ぐ家族もあわてないで済むのに役立つでしょう。
「介護する人のための手帳」は、家族が介護される人の情報を共有するツールとして、置いておいてもらいたい1冊です。(2012-12-12)


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年末に向かうに伴い、来年の手帳を新調する季節ですね。
さて、一般の手帳とは用途は違いますが、手帳つながりということで、年内しばらくは「介護する人のための手帳」の特長をコラムでご紹介させてください。
「介護する人のための手帳」は、日付フリーなので、いつからでも使えます。
毎日介護記録をつけますと、1年間使用できる手帳です。
販売時には帯が付いていますが、使用開始とともにこれをはずしますと、表紙に印字されているのはかっこいいロゴ!「CareDiary」のみ。→画像
気兼ねなくどこにでもそっと置いておけますし、カバンから出すときにも気にならないデザインを心がけました。
また、ビニールカバーを付けてありますので、介護中、水やお茶がこぼれているテーブルにふと置いてしまうこともあると思いますが、そんな時も大丈夫です。
ページは180度開くので、手で押さえながら書く必要もありません。
携帯しやすく尚且つ書くスペースを確保するために、サイズはB6にしました。
使いやすい介護手帳を目指しています!(2012-12-10)


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内閣府が始めようとしている介護職員の「キャリア段位制度」に関する報道が出て、介護現場で働く人たちの反応が、ツイッター上で多く見られますが、私が目にした限りほとんどが、怒り心頭、反対意見、何を考えているのか!というものです。
そもそもは内閣府が募集した「実践キャリア・アップ戦略」に一般社団法人シルバーサービス振興会が「介護のプロフェッショナル分野」に応募したものが採択されたもののようですね。→こちら
実施要領のPDFがアップされています。→介護プロフェッショナル
報道記事では中日メディカルサイトを紹介。→こちら
介護職員の離職率の高さの背景にはもちろん「仕事のやりがいや職場定着率の改善」があると思いますが、段位認定を導入することで解決に結びつくのか?が第一の疑問。
それから、介護職員の「熟練度の高い人材育成を図る」ために安易に段位認定制度と思い浮かぶ感覚がなんだか嫌で、第二の疑問。
介護に従事する介護職員のやりがいは、キャリアアップを図ることで果たして解消するものでしょうか。
彼らがやりがいを感じるのは本当はどういうことでか。
それを国はどれくらい調査し、把握しているのか。
また、介護の熟練はキャリアアップ制度で本当に高められるものなのか。
私の中で疑問が渦巻いています。
現在の介護を取り巻く問題は、介護職員のキャリアアップを図ることで解決するものでは全くなく、利用者及び利用者家族と介護職員と医療とが密な連携を図り、それらの溝を埋めることにこそ解決の方向性があると考えています。
だから、介護職員だけにいろんな形で要求をし、縛りと感じる環境を与えては逆効果だと思うのです。(2012-12-06)

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昨日のコラムに、介護中「自分の音楽観はなんだったのか!と恥じる気持ちをもったことがしばしばあり・・・」と書きましたが、当時の様子を当時のブログからちょこっとだけ転載してみます。
<2010.4.20記>
テレビで「のだめカンタービレ」の再放送をしていた。
連ドラの最終回でR☆Sオケの最後の演奏シーンが映し出された。
曲は、ドラマの主題曲でもあるベートーヴェンの交響曲第7番。
すると、父が声を上げて泣きながら笑いだした。
曲が盛り上がって、千秋をはじめ登場人物が一人ずつ次々と涙目で演奏しているアップが映ると、父もそのたびに泣き声のようなものを発しながら笑っている?!
いちいち私のほうを見ながら。
つまり感動しているのだ。
このドラマが初めて放送されていた頃、私は一人で見ていたが、同じシーンを今違う生活風景の中で見ていると、音楽のもつ「純粋さ」のようなものをすごく感じる。
私がこれまで音楽に感動していた心というのは、どこか頭で分析したり、考えたりしていたものも強くありすぎたんじゃないかって。
父が音楽に反応する姿はほんとに興味深い。(2012-12-05)

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介護には関係ありませんが、今週発売中のAERA(2012.12.10号)に、私がインタビューさせていただいたヴァイオリニストの五嶋龍さんの記事が掲載されています。
よかったら読んでみてくださいね。
五嶋龍さんは、ご自分は音楽がないと生きていけない、なぜなら音楽はそもそも人類がコミュニケーションするためのものだから、と言うようなことをおっしゃっていました。
そうなんですね! 音楽は聴いて楽しいとか、芸術の一つだとか思われていますが、本来は人間同士のコミュニケーションツールの表現の一つとして生まれました。
そこで思い出したのは、認知症及び失語症になった父の介護生活の中で、音楽がどれほど重要だったかと言うことです。
どんなに不機嫌な時も、表情がない日も、音楽を聞かせると途端、笑顔になったり、泣き顔になったり、父の感情は起きました。
父はもはや音楽のジャンルはわからなくなっていますから、流れてくる音楽に純粋に反応していました。
その反応を見ていて私は、ジャンルや知識を背景に音楽を聴く癖がいつの間にか身についている自分の音楽観はなんだったのか!と恥じる気持ちをもったことがしばしばあります。
音楽がなければ父の介護がもっと困難なものになっていたと思うと同時に、音楽とは何かを改めて学んだ思いがします。(2012-12-05)
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