ケアダイアリー介護する人のための手帳
ご購入はこちら
500字のつぶやき バックナンバー【2012年9月】

ネットの介護仲間からの紹介で、区立の障害者福祉センターに伺い、言語聴覚士の先生にお会いし、「介護する人のための手帳」の見本とチラシをお渡し、商品の説明をさせていただいた。
この手帳は高齢者介護を念頭において企画したものだったので、障害者介護にお役にたてるのかどうか不安だったが、先生は力強く「使えます」とおっしゃってくださった。
ほっとした。
私の父も脳梗塞から失語症になった経緯があったので、お話の内容も広がり、「失語症会話パートナー養成講座」と言うのがあることを知ったり、コミュニケーションツールのノートを少しだけ見せていただいたり、有意義な時間をもたせてもらった。
ロビーでは手話でにぎやかに話す方々に出会った。
うーむ、手話ができるようになりたいと咄嗟に思う。
そして帰り道。
認知症だからと最初から多少リハビリをあきらめてしまった父の失語症。
もっともっと話しかけた方がよかったのかなあとも思いながら、言葉の障害をもった父の3年間を、父の立場で想像してみた。
後になって思うことって多すぎるけど、その時は初めてのことなので仕方がなかったと、気持ちは行ったり来たりの繰り返し。
後悔とはちょっと違うこの感覚こそ、不器用な家族の介護のあかしなのです。(2012-09-28)

ライン

昨年の今日は、父の状態が急変したとの報を受け、出先からあわてて病院に行った日です。
亡くなった翌日はもちろん悲しかったけれども、心臓がドキドキして心が最も焦ったのは、その前日の今日でした。
あれから1年。
短かったような気もしますが、やはり1年の歳月が流れたんだなーとも感じます。
介護という看取りの日々は、精神的にも肉体的にも辛かったり、疲れたりする毎日ですが、介護されていた人が息を引き取ったとき、私は、亡くなった方にも、そして介護されていた家族の方にも、おめでとうございますと言う言葉が似合うのではないかなと思っています。
などと書くと、不謹慎に感じられるかもしれませんが、介護のゴールは穏やかな死と別れですから、それをつつがなく迎えられたということは、心からお疲れさまでしたという気持になりますし、だからこそ人間として「おめでとうございます」と言いたい思いに駆られるのです。
ああ、でも、こんなことを書いていると、また涙が出てしまうなあ。(2012-09-27)

ライン

介護されている方自身が、ショートステイ(SS)に行くのを楽しみにしてくれると、介護家族はとても楽になりますね。
ツイッターで昨日「ホテルに行くのよ。いいねぇ」と言うつぶやきを見かけました。
介護する家族がSSに行かれるお母様に話しかけた言葉です。
この言葉は長く介護している中で身に付いた考え深い言葉だと思いますし、家族ならではの言葉であると感じました。
介護状態になったからと言って、家族の関係は変わりません。
それまでのその家族間の会話のありかた、ジョーク、言葉遣いというものは、その家族の個性をよく表しているものです。
つまり、その家族の中だけで通用する物の言い方ってたくさんある。
それもその家族の歴史の中で変化していくものです。
先日のドキュメンタリーに出ておられた介護する息子さんは、お母様のことを、そのお名前から「カズちゃん」と呼んでいました。
これって彼だけの特権なんじゃないかなと思うのです。
私も介護中、ある日から父のことを「パパちゃん」と呼んでいました。
考えてそう呼ぼうとしたんじゃなくて、ある時からそう呼ぶのが自分の中で自然になっていったからです。
私が「パパちゃん」と呼ぶと、父はとても喜んでいました。
でもね、私以外の人がそう呼んだらダメなの〜。
こんなところに、家族介護のもしかしたら、あるかもしれない愛情の世界ってものがあるのかもしれないと思うんですね。
また、その逆もあるかもしれません、今は憎しみしかないって。
だから「介護する人のための手帳」の最初のページに一番上には、あなたが今呼ばれている、介護される方への呼び名を書いてくださいね。(2012-09-26)

ライン

30代で自ら介護しながら、介護ライターとして活躍されている岡崎杏里さんに会いました。
実は「介護する人のための手帳」の企画協力者でもあります。
30代という若さで介護をするという大変さは、その精神のほうにあると思います。
これから結婚や出産という自分の人生が始まったばかりという時期に、親やその親の介護に直面するというのは、私のような中高年から初めて介護を経験した人とは全く違う悩みや葛藤があるでしょう。
いつもどこか知ったかぶりのことを言いがちが私ですが(反省)、若い介護者のお話を聞くにつけ、物事を想像するだけではダメなことを痛感します。
岡崎さんはそういう若い介護者たちのお話を聞かれたり、コミュニケーションできる場を提供されたりしています。ブログはこちら→http://ameblo.jp/waraukaigo/ (2012-09-25)

ライン

録画してあったザ・ドキュメンタリー『増える息子介護』を見た。
今や嫁の介護は2割を切り、息子の介護が3割を超えたそう。
知らなかった。
少子化や晩婚化で介護の状況も変わりつつあるのだろうなぁ。
番組の中で母親の死の連絡を離れていた時に電話で受け、息を引き取る瞬間に立ち会えなかった後悔の念がきっと一瞬襲ったのだろう、「失敗したー」と叫ばれるシーンがあった。
長年介護をしていて最後の瞬間に立ち会えない無念と言うのは辛い、辛いだろう。
でもきっとね、このお母様は、その瞬間を息子に見せないように、息子がたまたまいない時を見計らって、静かに旅立たれたのではないだろうか。
なんたってお母さんだからね。
介護にはその人の個性が思いっきり出るなあとも感じた。
介護は結局のところ家族関係の話でもあるから、他人がとやかく口をはさむことができない側面があって、そのことが介護が在宅から社会介護にもっていきにくい難しさにもつながっているのかもしれないし。
がんばっている介護者ほど、プロや施設に任せられないというケースがどうやら男性のほうが多いのではないかと番組を見ての印象。(2012-09-24)

ライン

ようやくサイトオープンにこぎつけました!
「500字のつぶやき」は、できるだけ毎日更新しようと考えています。
どんなことを書くかは・・・・・えーと、あらかじめ考えていません。
「500字のつぶやき」というタイトルでピンと来てくださった方もおられると思いますが、そうです、つぶやきなので、今、感じたこと、思ったことを、自然な感情で書いていけたらなと思っています。 ツイッターで3回に分けて書きたくなるようなことをここで書いちゃおうかなという感じでしょうか。
内容は、介護に関してから介護につながる様々なことまで、幾分幅広く書いていけたらいいなと思っています。
家族の在り方がそれぞれのように、家族介護の色彩もそれぞれに違っていて、介護者一人一人の色でいい。
介護に至る背景には、その家族にしかわからないような、人に言えないような理由があって、人生最後の時間を支えてあげよう!なんてきれいな気持ちだけではけっしてないと思うから。
「介護する人のための手帳」は、そんなお一人お一人の“声”を反映しながら、より使いやすいものに成長していけたらと願っています。(2012-09-20)
ページTOP